平凡な元高専生の雑記帳

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オンライン学会発表(第26回画像センシングシンポジウム:SSII2020) 体験記

先日の6月10日に第26回画像センシングシンポジウム(SSII2020)にて,この時期ならではのオンライン学会発表を初体験したので感想を書き記しておこうと思います.

confit.atlas.jp

発表2週間前(くらい)

ショートオーラル発表の資料に音声を吹き込んで提出する必要がありました.

ショートオーラル発表はインタラクティブセッションの直前に各々の研究を簡単に紹介する資料が音声と共に放送されるナイスなやつです.

すぐにできそうな気がして放置していたのですが,音声を吹き込み始めると変な間ができてしまったり,妙に早口になってしまたりして難しかった(会社の昼休みに30分ほどかけて完成した).

共著の先生が音声録音時に入っていたノイズを消して下さって自分の声じゃないかのようになって笑いました.

音声の録音環境に詳しくないので,iPhoneに標準で搭載されているボイスメモを使って録音しました.

発表前日

発表前日までノホホンとしていて,前日にインタラクティブセッションのポータルページに初めてログインしました.

初のオンライン学会なので,ワクワクしてポータルページを開いたところ...あまりの出来の良さ

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ポータルサイトの画像(他の人の発表資料が載っているので)は勝手にあげてはいけなさそうなので残念ですが...(この驚き本当に共有したい!)

どんな発表があるのか一目でわかるようなサムネイル(ショートオーラル発表で使った1ページのスライド)や投稿された論文やライブ議論にたどり着くためのリンクが視覚的にわかりやすく配置されていて学会のワクワク感みたいな物が確かにそこにはありました.

むしろ,オフライン学会でよく渡されがちな紙の目録よりは絶対聴講者が情報探しやすそうですし,ワクワク感もあったので良さそうと思いました.

また,発表当日に気づいたことですが,ポータルサイトでは進行中のセッションが赤枠で囲まれるようになっていてこれまたわかりやすかった.

発表当日

僕は学会に論文を投稿した時点では学生でしたが,発表当日は社会人になっていたので会社に学会発表の申請をした上で発表に参加しました.

リモートワーク中に私用外出させていただいて,オンライン学会でインタラクティブセッションに参加し発表したのちリモートワークに戻るというこの時期ならではの貴重な経験をさせていただきました.

インタラクティブセッションではオンライン上で議論部屋を設けられ,制限時間1時間で聴講者に対してスライドやポスターを使って研究を説明したり,インタラクティブに議論します.

僕は発表ではスライド資料を選択しました.これは後から気づいたことですが,ポスター(縦長形式)だと画面から見切れる部分が発生してしまったり,文字が小さくて聴講者から見えないといった問題が発生してよくなかったかも(?)

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オンライン上での発表ということでいくつか気づいたことがありました.

  1. 聴講者の顔が見えないとつらい!

  2. チャット欄での発言に気付けない

  3. 質問を積極的に聴講者に促すと良い

まず,1番目についてですが発表が始まると僕のセッションではパッと見で最終的には40人以上は居たような気がしました.運営からの指示で聴講者はカメラを切ることが決められていたのですが,発表者にとって聴講者の表情が見えないのは1時間のセッションを通して非常に重圧のように感じました.

表情が見えれば...渋い表情をしている人が多いときはもう一度初めから説明をする,わかりみが激しいという表情をしていたら質問を促すなど表情が見えることでインタラクティブな行動の選択肢が増えたんじゃないかと思いました.

ただ,全員がカメラをONにしてしまうと通信回線を圧迫してしまうので今回のようにカメラOFFになったと思うとしょうがないと思いました.

次に2つ目です.発表に気を取られているとやはりチャット欄での発言に気付けなかったなと後から思いました.僕の場合は共著者の先生が適宜チャット欄を監視して拾ってくれたのでとても助かりました...極度感謝感激という感じです.

ただ,声(通話)と文字(チャット)両方を選んで聴講者が発表者に意見や質問が出来ると,オフライン学会のように1人ずつの質問しか出来ないのと違い,オンライン学会だと通話とチャットを併用して並列に質問を飛び交わせることが出来るので盛り上がり待ったなしという感じで面白いと思いました.

最後に,そんなこんなで僕は皆さんの表情が見えないので,とにかくスライド資料を細切れにして話してその都度「質問ないですか!」と聴講者に問いかけることを意識して発表しました.質問がなければ次の説明に移ったり,新しい聴講者が来られている可能性もあるので初めから資料を説明したりしました.

そんなこんなで

オーディエンス賞に選んでいただいてありがとうございました!!

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その他気づいたこと

各議論部屋には運営の方が1人ずつ配置されていて当日は不思議に思わなかったのですが...裏方ではこんな感じになってたんですね(運営力凄い).